コンテンツ文化史学会では来る5月30日(土)に2015年第1回例会「歴史的遺物とコンテンツ」を開催いたします。参加される場合は、参加申込サイトより登録をお願いいたします。
<追記>
当日の例会部分だけをニコニコ動画でご覧いただけるようになりました。こちらからご覧ください。当日のエクスカーションへの参加、および登壇者の皆様の話を聞き、質問をしたいという方は残席が少ないですが、引き続き参加登録を受け付けております。なお動画配信・閲覧に関してのご質問は本学会ではなく、ニコニコ動画にお願いいたします。
<追記>
会場の定員に達しましたので参加登録を終了いたしました。ご興味のある方はニコニコ動画でご覧ください。
○趣旨説明
コンテンツ文化史学会ではこれまで、2012年度大会「コンテンツと記憶」、2013年度第一回例会「コンテンツと歴史」、2014年度大会「コンテンツと歴史認識」と、歴史とコンテンツのかかわりについて研究を進めてきた。
そこで何度も問題となっているのは、歴史的イメージが、一方で史実に基づくリアルなディテールを要求しつつ、反面「面白くない」史実を棄却することで成立しているという、相反する態度であった。これまでの議論の中でも、史実の中に「人々が求めるもの」と「求められないもの」があるのはなぜか、その区別はいったいどこから来るのか、といった問題が何度か浮上してきているが、十分に答えが得られているとは言い難い。
この問題を探るため、今回、コンテンツ文化史学会では、「歴史的遺物」とコンテンツの関係について議論を深めたい。
歴史的遺物自体は単なるモノに過ぎないが、そこに様々な歴史的イメージが付与されることによって、一つのコンテンツとして成立している。これ以上なくリアルな「モノ」から、歴史的イメージが形成されて行く過程を知ることは、上記のような問題に一定の道筋を与えると考えられる。
今回、歴史的遺物の一つとして「刀剣」をモチーフとしたソーシャルゲーム「刀剣乱舞」を取り上げ、両者の関係を様々な角度から議論することで、人々の歴史的イメージの形成過程の一端を明らかにしたい。
創作者の代表として、刀剣乱舞のシナリオ・設定を手掛けた芝村裕吏氏、学術研究の代表として新撰組史料の専門家である松下尚氏、消費者、ユーザー代表として歴ドルの遠野ゆき氏にパネリストとして登壇してもらい、上記の問題について議論してもらう。
また、エクスカージョンとして、新撰組に関する歴史遺物を実見するため、土方歳三資料館、日野市立新選組のふるさと歴史館訪問を合わせて行う予定である。
○日時
2015年5月30日(土)
○場所
日野市東部会館
○タイムテーブル
9:00-10:30 エクスカーション1(土方家と和泉守兼定)*和泉守兼定は拵えのみの見学となり、刀身は見られません。
13:00-15:30 例会
16:00-17:00 エクスカーション2(日野新撰組史料館)
今回は午前と午後の2つに別れますので、それぞれの集合場所・時間を明記いたします。
エクスカーション1
集合時間:8:50
場所:多摩都市モノレール「万願寺」駅改札集合
例会
日野市東部会館:13:00開場 13:30開演 15:30終了予定。
エクスカーション2
終了後そのまま「新選組のふるさと歴史館」へ移動予定。
○講演者
芝村裕吏(作家/ゲームデザイナー)
松下尚(日野市立新選組のふるさと歴史館学芸員)
遠野ゆき(歴ドル)
司会:吉田正高(コンテンツ文化史学会会長)
○参加費
会員:無料
非会員:500円
(会員・非会員ともにエクスカーションの入館料は別個実費徴収)
○参加申し込みサイト
http://www.contentshistory.org/event_entry/参加登録受付は終了いたしました。