IGDA日本 SIG-Indie 第3回研究会のお知らせ

IGDA日本(国際ゲーム開発者協会日本) 同人・インディーゲーム部会(SIG-Indie)様より、以下の情報をお知らせ頂きました。ご興味のある方は、ご参加ください。

IGDA日本 同人・インディーゲーム部会(SIG-Indie)第3回研究会「シナリオ作成技法とメイキング」

http://www.igda.jp/modules/pico/index.php?content_id=5

IGDA日本(国際ゲーム開発者協会日本) 同人・インディーゲーム部会(SIG-Indie)は、第3回研究会を2009年9月12日(土)に開催いたします。

同人やフリーのノベルゲームシーンの特徴の一つは、制作者たちが、自らの関心から、多様なジャンル(ホラー・伝奇・SF・ミステリーなど)の作品を、自分たちの好きなように自由に制作している点にあります。

しかしながら、シナリオ、プログラム、CG、音楽などから構成されるノベルゲームを、メンバーのモチベーションを維持し、調整を行いながら制作することは難しく、体験版を作って終わってしまう、という声もしばしば耳にします。

SIG-INDIEの第3回となる研究会では、「シナリオ作成技法とメイキング」と題し、多様なジャンルで活躍する制作者の方々に、ノベルゲームのシナリオと演出、ゲームを完成させるためのノウハウについて、ご講演いただきます。

第1回、第2回大会と同じく、数多くの方の参加をお待ちしております。

<概要>

■日時 :2009年9月12日(土) 13:00-18:00 (受付時間12:30-)

■場所 :UDXマルチスペース(東京フードシアター5+1) http://www.foodtheater.jp/
アクセス http://www.foodtheater.jp/access.html

■主催 :国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本) http://www.igda.jp/

■共催 :UDXオープンカレッジ

■後援 :NTT都市開発株式会社/鹿島建設株式会社/ダイビル株式会社/株式会社クロスフィールドマネジメント/株式会社新産業文化創出研究所

■定員 :120名

■参加費:

研究会のみ 2,000円(入場券チケットを購入して下さい)

研究会および懇親会の両方に参加 5,500円

(全席自由チケットを購入して下さい)

※チケットの販売は、8/20から「e+」というチケット販売代理システムを利用して行います(当日のチケット販売はありません)。詳しくは、下記のページをご覧下さい。
http://www.igda.jp/modules/pico/index.php?content_id=5

◎プログラム

第1部  (司会:小山友介[芝浦工業大学])

13:00 – 13:30
玉川博章 (メディア開発綜研)
「ノベルゲーム作家のキャリアパス」

<休憩>

第2部  (司会:調整中)

13:40 – 14:10
飯島多紀哉 (七転び八転がり)
「同人と商業における制作スタンスの違い~同人ソフトで利益を出すことは可能なのか?」
http://takiya.jp/78/

14:10 – 14:40
七月隆文 (TRiNE)
「ライトノベル作家が体験した、ノベルゲームの制作方法」
http://homepage3.nifty.com/TRiNE/

14:40 – 15:10
ごぉ (ぶらんくのーと)
「二次元と三次元の境界」
http://blank-note.sakura.ne.jp/

<休憩>

15:20 – 15:50
櫻龍、七海真咲 (Festival)
「ABYSS開発の過程に見る同人ゲーム制作について」
http://festival-soft.com/

15:50 – 16:20
樹原新 (-atled-制作委員会)
「現代的ドラマを中心としたノベルゲームの作成と共同作業」
http://www.atled.info/

16:20 – 16:50
tO (PBP)
「スクリプト演出の可能性」
http://www5f.biglobe.ne.jp/~pbp/

<休憩>

第3部  (司会:藤崎豊[フランスパン]、七邊信重[東京工業大学])

17:00 – 18:00
ディスカッション
飯島多紀哉 (七転び八転がり)
七月隆文 (TRiNE)
ごぉ (ぶらんくのーと)
櫻龍、七海真咲 (Festival)
樹原新 (-atled-制作委員会)
tO (PBP)

18:30 – 20:30
懇親会
UDXマルチスペース(東京フードシアター5+1)
セミナーと同じ会場です(立食形式)

コミケお疲れさまでした。

昨日はコミケに初参加いたしましたが、委員の誰もが「20部ぐらい持って行くと、15部ぐらい余るだろうから、しょんぼりしながら紙袋につめて持って帰る」というのを想像していたというのに、午前中にて完売いたしました。ありがとうございます。買えなかった方にはただただ申し訳ありません。

また、会場にて差し入れをしていただきました東京工業大学の出口弘先生(画像にある飲み物をいただきました)、最新刊をいただきました「左隣のラスプーチン」の安倉義たたたさん(会長にお渡ししました!)、その他、足をお運びいただきました皆様、本当にありがとうございました。

今後とも本会をよろしくお願いいたします。一先ず御礼までにて失礼いたします。

コミックマーケット76無事終了しました。

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コミックマーケット76に出店いたしました「コンテンツ文化史学会」のブースですが、おかげさまで盛況のうち午前中にて完売となりました。御礼申し上げます。また、お買い求めできなかった方々、大変申し訳ございません。

なお、会員登録は随時受け付けております。今回、手に取れなかった方も会員になっていただき、会費納入をしていただければ、創刊号(および2号が発刊されましたらそちらも)を発送させていただきます。ご検討いただければ幸いです。

明日はコミケに参加します。

皆様。

ブログの更新がすっかりご無沙汰になりました。ようやくお盆休みになってほっとしています。さて、お盆の真っ盛りに開かれるコミックマーケットですが、3日目の明日に参加いたします。詳しくはこちら

高いよね、とか、特典ないの?とか色々言われますが、参加することに意義を見出そうと・・・問題は売り子の確保が大変だということです。会長を筆頭に皆さん、買い物に行っていますし・・・。とりあえず何とかなるだろうという気分ですが、多分、そうもいかないような気がします。

何はともあれ、お近くを通ったら、ちらっと見てください。

コミックマーケット76参加のお知らせ

下記の日程でコミックマーケット76に参加いたします。お近くを通りかかった際にはお立ち寄りください。

【日  時】 2009年8月16日(日)
【場  所】 東京有明ビッグサイト
【サークル名】 コンテンツ文化史学会
【配  置】 東M-30a
【頒 布 物】 『コンテンツ文化史研究』創刊号
【価  格】 2000円
【搬 入 数】 20部ほど

2009年度・会費納入のお願い

当会が4月に発足以来、多くの方々に会員になって頂きました。新しくスタートした学会に当初より参加して頂いたことに、厚くお礼を申し上げます。一方で、会員登録の手続きをして下さった方々で、まだ会費の振り込みがお済みでない方々もいらっしゃいます。会費の納入を切にお願いする次第です。会誌の刊行など、学会の運営は、皆様からの会費に頼っております。何卒、よろしくお願い申し上げます。
  
下記の銀行口座に、会員登録されたお名前での会費の振込みをお願いいたします。会誌が未送付の方には、入金確認後、入会年度の会誌『コンテンツ文化史研究』(現時点では創刊号。第2号は10月刊行予定)をお送りいたします。

 

口座名:コンテンツ文化史学会
みずほ銀行本郷支店(店番号075)
口座番号:2742731

コミックマーケットシンポジウム開催のお知らせ

コミックマーケット準備会様から、イベント情報をお知らせいただきました。
ご興味のある方は、ご参加ください。

コミックマーケットシンポジウム
「ユーザーが産み出す超多様性市場としてのコミックマーケットとその今後」
http://www.comiket.co.jp/info-a/C76/C76symposium/C76symposium.html

 本シンポジウムでは、コミックマーケットが、多様な創作活動が一堂に会する「場」としての市場的機能が、コンテンツにおける創造・流通と消費の各プロセスにどう関わっているか、また社会にどのような影響を与え、関わっているかを、社会システム論とネットワーク経済という学術的な視点から明らかにしようとするものです。

<概要>
■日時: 8/14(金) 13:00-14:00
■場所: 国際会議場7F 
■主催: コミックマーケット準備会
■登壇者:
 パネリスト
   出口 弘 (東京工業大学教授)
   田中 秀幸(東京大学准教授)
   筆谷 芳行(コミックマーケット準備会共同代表)
 モデレータ
   中村 仁 (東京工業大学特任講師・東京大学特任講師)
■参加費: 無料

■参加事前登録
 事前登録はこちら。https://secreg.jp/sr/comiket.co.jp/member
 当日受付もございますが、事前登録をお勧めします。

会長のコンテンツ日記 その11

芸工大で開催してきました
自主講義「コンテンツ作品分析」
もいよいよ最終回になりました。

最後の作品は、もちろん!

ビューティフルドリーマー

これしかないですよね☆
改めてみるとほんと面白い。

ちょうどリアル中二でこのアニメを劇場に
観に行ったというのは、
ある意味、得難い体験だったなあ、
と思い返す今日このごろです。

♪ほうり投げたブ~メラン~

しかし後期は忙しさが倍増するので
上映会はちょっと厳しいなあ…

ってことで、9月の初めに
大上映会を企画中です!
経過などはまたこちらで
ご報告させていただきますね~

論文を読む:その2

皆様。
続きました。たまには論文を読んでいますコーナー2回目。

  • 神山秀昭「言葉の解放-『魔術士オーフェンはぐれ旅』の作品研究から-」(『学芸国語教育研究』14号、1996年)

「魔術士オーフェン」と言えば、秋田禎信の大ヒットライトノベルなわけですが、何を思ったか昨年、作者のホームページ『モツ鍋の悲願』の雑記内にて「あいつがそいつでこいつがそれで」と題して後日談が書かれました。懐かしさに駆られて読んでいたわけですが、登場人物の全員が「あいつ」や「こいつ」とかで語られていくので、途中で混乱します。これは読み直そう!と思ったのが間違いというか・・・はぐれ旅全20巻、無謀編全13巻を通勤途中の電車の中でとか寝る前とか、ただひたすら読み耽っていました。そのため何かあるたびに私の脳内では「我は放つ光の白刃」とかコールされていましたが、もちろん口には出していませんよ。脳内ですよ。

さらには『エンジェル・ハウリング』とか『愛と哀しみのエスパーマン』、『シャンク!!ザ・レイトストーリー』(ロードストーリーも)などと読み進めてしまいましたが、それは別の話。一先ずオーフェンについて誰か書いていないかなと調べてみたら、世の中広いもので論文がありました。

内容としては児童文学研究において小川未明作品に対する評価が、「死」を取り扱っていることによるネガティブなものから、そのようなタブーが崩壊している現状へと変化しているそうです。そのような中でも子供向けの作品で「殺す」や「死」といった言葉が連続して使用されるのはなかったが、数多く使われる作品として登場してきたのが「魔術士オーフェン」シリーズであると定義付けています。そして特にオーフェン作品のなかで、ボルカンがオーフェンへと放つ脅し文句を一覧化し、彼の言動はいわゆる子供の「ごっこ遊び」の反映であり、字面の暴力性からは乖離し「実行性を持たない形だけの決まり文句」であるとしています。そして作品内に暴力的な言葉が多用されることで批判が出てくるだろうが、子供にしてみれば「氾濫する情報の一つにすぎない」と定義付けています。

感想としては、児童文学研究はよく分からないのですが、児童文学=ライトノベル(というかオーフェン・シリーズ)という図式が果たして成り立つのかどうか。また暴力的な言葉が多用される作品の初発が果たしてオーフェンなのか、というか「氾濫する情報の一つ」としている以上はそのほかのメディア(アニメ・映画・マンガなど)との比較の上、オーフェン作品を歴史的に意義付ける必要があるかと思います。が、もう12年前の論文なのですね。当時は今日的な意義でのコンテンツという言葉もなかったわけですし、何より論文内で「ライトノベル」という言葉が全く使われておりません。その当時の研究状況はこうして把握できますが、学界における空気までは何となくしか分かりません。既存の学問枠組みにあるものを議論として繋げていかなければならなかったのかもしれません。とはいえ、この間に研究も色々と進展していったようにみえて、実は根本の部分ではまだ変わっていないのかもしれませんね。しかし変わったといえば研究状況より、オーフェンですよ。何より終わったと思ったオーフェンが復活しようとは!

これで終わりと思うなよ!―魔術士オーフェン・無謀編〈13〉 (富士見ファンタジア文庫)

会長のコンテンツ日記 その10

山形市内もいよいよ盆地の本領を発揮し、
暑い暑い季節になってまいりました。

芸工大の自主講義「コンテンツ作品分析」も
いよいよゴールが見えてきました。

ガンドレス
第8回にはついに問題作の『ガンドレス』を取り上げました。
ともかく学生には制作上のスケジューリングと
リスクヘッジの重要性を学んでほしいとの願いで
あえて未完成版(劇場上映版)を観ました。
ある意味、これまでで最も切ない上映会となりました…

ハマヌーン
そして第9回は『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』です!
これも海外文化と日本製コンテンツの融合の
面白さと難しさ、さらには権利ビジネスの
問題点など、内容以外の部分でも
説明するところが満載ですが、それよりも
若い学生にはこの破天荒さを見直して
もらいたい!という気持ちもありました。
参加者が少なかったので、調子にのって
タイ版のモッデーン(仮面ライダー)も
見せてしまったのはちょっと反省☆

次回は最終回ということで、
もちろんあれを鑑賞しますよ!!