サービス・システム科学シンポジウム「IOT時代のサービス・システムビジョンと日本の成長戦略」のお知らせ

東京工業大学エージェントベース社会システム科学研究センター様より下記の情報をいただきました。ご興味のある方はぜひとも足をお運びください。

—-

関係各位

平素よりお世話になっております。
東京工業大学エージェントベース社会システム科学研究センターでは寄附研究部門の形で連携しております株式会社野村総合研究所と共催で、2012年02月28日(火)にでサービス・システム科学シンポジウム「IOT時代のサービス・システムビジョンと日本の成長戦略」を開催いたします。

お申し込みは02月24日(金)までに、氏名・所属・メールアドレスを記載した電子メールをcabsss2012@cabsss.titech.ac.jpまでお送り下さい。

本シンポジウムに関しまして、ご興味ありそうな方や、関連分野の学生に告知をご協力いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
——————–

IOT(InternetofThings)時代のサービス・システム・ビジョンと日本の成長戦略

主催:

東京工業大学エージェントベース社会システム科学研究センター

共催:

株式会社野村総合研究所

日時:

2011年2月28日(火)13:00受付開始13:30開会

会場:

東京工業大学大岡山キャンパス 西9号館デジタル多目的ホール

概要:

東京工業大学エージェントベース社会システム科学研究センター(CABSSS)では、2008年からの3年間設置された「NRIサービスイノベーション寄付研究部門」のプロジェクトとして、日本の産業構造とサービス・システムのあり方や産業構造デザインについての研究を進めてきた。新しいサービス・システムのあり方が、どのような可能性と成長のシナリオを我々の社会にもたらす可能性があるのか、またそのような産業構造が如何にデザイン可能となるかについて、その基盤となる情報技術から、サービスチェインやプラットフォームのシステム的構造、更にその産業構造からビジネスモデルまで、様々な水準でのアーキテクチャと、それらを透過しトランスレーショナルに結びつけることのできる社会のアーキテクチャデザインについ論じていきたい。

13:30~14:10
基調講演「IOT時代のサービス・チェインとトランスレーショナルシステム分析」
出口弘 東京工業大学大学院総合理工学研究科 教授

14:10~14:50
講演
調整中 株式会社野村総合研究所 未来創発センター

15:05~15:40
講演「震災後の社会インフラデザイン」
志村近史 株式会社野村総合研究所 上席研究員

15:40~16:15
講演「IOT時代の統計ビジョンに向けて」
大貫裕二 筑波大学システム情報工学研究科 准教授

16:30~17:50 パネルディスカッション
「IOT時代のサービス・システム・ビジョンと成長戦略」

志村近史 株式会社野村総合研究所 上席研究員
大貫裕二 筑波大学大学院システム情報工学研究科 准教授
岡安英俊 東京工業大学エージェントベース社会システム科学研究センター 特任講師

出口弘 東京工業大学大学院総合理工学研究科 教授

17:50~18:00 閉会挨拶
出口弘 東京工業大学大学院総合理工学研究科 教授

例会・大会とお疲れさまでした。

11月12日(土)に例会「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」、12月3日・4日と2011年大会「オタク・ファン・マニア」が盛況のまま終了いたしました。盛況すぎて終了後に弛緩状態に入り、そのまま更新しないままでしたが、シンポジウム登壇者の皆様、発表者の皆様、スタッフの皆様、参加者の皆様など多数の皆様に支えられて、怒涛の秋を乗り越えることができました。まことにありがとうございます。なお、画像は大会初日の午後のスタート直後の様子です。このあとシンポジウムがはじまり、続々と参加者が来られました。

大会に関する初日および2日目のtwitterでのつぶやきは以下でまとめられております。

http://togetter.com/li/223285
http://togetter.com/li/223043

また、初日のシンポジウムに関しては下記のページで見られます(プレミアム会員になる必要があります)。

http://live.nicovideo.jp/gate/lv72851558

その初日のシンポジウムに関しては、以下にニュースとして取り上げられました。

http://news.nicovideo.jp/watch/nw158725

しかし、今年はこれで終わりではありません。年末のコミケに参加いたします。申し訳ありませんが、6号が間に合わず、頒布物は既刊とともに先日の大会予稿集になります。詳細はバックナンバーをご覧ください。既刊は1冊2000円、予稿集は1冊500円の予定です。どうぞ、よろしくお願いします。

コミックマーケット81参加のお知らせ

下記の要領でコミックマーケット81に参加いたします。お近くに御寄りの際は足をお運びください。

【日  時】 2011年12月31日(土)
【場  所】 東京有明ビッグサイト
【サークル名】 コンテンツ文化史学会
【配  置】 東P-31a
【頒 布 物】 『コンテンツ文化史研究』2・3・4・5号、2011年大会予稿集
【価  格】 『コンテンツ文化史研究』各2000円、予稿集500円
【搬 入 数】 各20〜30部ほど

明日は大会です!

皆様

また時間のあいた更新となりましたが、明日はついに大会当日となります。ぜひ、足をお運びください…と書きたいのですが、初日に関しては事前参加登録のみで満席となりました。当日受付もしておりません。ここ重要。当日受付もしておりません。残念ながら来られない方は、シンポジウムに関してはニコニコ動画で配信がございますので、ぜひとも、ご覧ください。こちらです。まあ、タイムシフト予約をして、『映画 けいおん!』を見に行かれても良いのですが。ちなみに僕は律っちゃんが好きなので、4日に来られて映画ネタバレを耳打ちしないように。

そう、3日は既に参加ができませんが、4日は当日参加も可能です。今から参加登録をされても構いません。4日はぜひとも、ご参加ください!

Singing!(初回限定盤)

映画「けいおん!」オリジナルサウンドトラックK-ON! MOVIE ORIGINAL SOUND TRACK

コンテンツゼミ主催第62回駒場祭企画「エンタメノベルとメディアミックスの関係―電撃文庫の場合―」のお知らせ

本学会学生部会も主催している下記のイベントをお知らせいたします。なお、本件に関する問い合わせは学会ではなく、リンク先にありますコンテンツゼミへお願いいたします。また、参加申し込みに関しましても、リンク先をご覧ください。

—-

http://iii-edu.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=25

コンテンツゼミ主催 第62回駒場祭企画

エンタメノベルとメディアミックスの関係―電撃文庫の場合―

【登壇者】

  • 三木一馬氏(アスキー・メディアワークス電撃文庫編集者)
  • 川原 礫氏(スペシャルゲスト/電撃文庫『アクセル・ワールド』『ソードアート・オンライン』著者)
  • ほかアニメプロデューサー数名予定

日時:

2011年11月27日(日)午後2時~午後4時

場所

東京大学駒場キャンパス 12号館2階1225講義室
入場無料・事前予約者優先
********************************************************************
<主催>
東京大学大学院情報学環教育部自治会コンテンツゼミ/コンテンツ文化史学会学生部会
アニメ博物学実践
<お問い合わせ>
contents.seminar@gmail.com
※本イベントはコンテンツゼミが担当しております。アスキー・メディアワークス様、駒場祭委員会、東京大学へのお問い合わせはご遠慮ください。

コンテンツ文化史学会2011年大会「オタク・ファン・マニア」のお知らせ(参加登録受付開始)

コンテンツ文化史学会では、来る12月3日(土)、4日(日)に第3回大会「オタク・ファン・マニア」を開催いたします。お手数をおかけしますが、参加される際には事前登録をお願いいたします。参加者が多数の場合は先着順とさせていただきますので、ご了承いただければと存じます。なお、初日のシンポジウム「『東方Project』が可能にしたもの―プラットフォームとしての<東方>」に関しまして、事前参加者多数の場合はUSTREAMでの放送も検討しております。

【注意】初日のシンポジウム『東方Project』が可能にしたもの―プラットフォームとしての<東方>」は会場の定員に達しましたので、事前参加受付を停止いたします。当日受付も予定しておりません。2日目につきましては引き続き事前参加受付を行います。ぜひとも、ご参加ください。(2011年11月20日追記)

【追記】初日の「会長挨拶」からシンポジウム『東方Project』が可能にしたもの ―プラットフォームとしての<東方>」に関しましては、次のページにて視聴が可能になります。ご参加いただけない方も、ぜひ、ご覧ください。(2011年12月2日追記)

http://live.nicovideo.jp/gate/lv72851558



○趣旨説明

本学会は、2009年度に第1回大会「アマチュア文化とコンテンツの未来」、2010年度に第2回大会「拡大するコンテンツ」を開催した。プロ・アマチュアなどを問わず変貌するコンテンツの創作状況や発表・交流の「場」、さらには研究者自身の方法論的問題をテーマとし、同時代的なコンテンツ作品およびそれに関連する文化的状況についてのシンポジウム・基調講演・自由発表がおこなわれた。
2回の大会は、それぞれ創作者や創作の場に関する研究の成果が報告された。これに対し、第3回大会は、「オタク・ファン・マニア」と題し、消費者や評価者の歴史や文化、こうしたユーザー・コミュニティがコンテンツ文化や産業に果たした(果たしている)歴史的・社会的役割などをテーマとした第3回大会を開催する。デジタル技術の発達と集合知の集積に伴い、個人の情報創出・発信力は著しく高まり、コンテンツの価値や意味の創出に、受け手側が参与する傾向が強まっている。こうした社会的状況における、オタクやファン、マニアたちの多種多様な活動、たとえば、同人誌即売会やニコニコ動画での作品発表、聖地巡礼、コスプレなど――をどのように学術的に分析するか。本大会では、会員をはじめとする研究者たちによる活発な発表と議論を歓迎する。

【概要】

○大会テーマ:

「オタク・ファン・マニア」

○開催日:

2011年12月3日(土)・4日(日)

○場所:

東京大学工学部2号館92B教室

○参加申込フォーム:
http://www.contentshistory.org/event_entry/

当日参加につきましては申込の状況に応じアナウンスさせていただきますので、こまめに学会ウェブサイトをご確認くださいますよう、お願い申し上げます。なお初日終了後に懇親会開催を予定しております。こちらもあわせてご参加ください。

【注意】初日のシンポジウム『東方Project』が可能にしたもの―プラットフォームとしての<東方>」は会場の定員に達しましたので、事前参加受付を停止いたします。当日受付も予定しておりません。2日目につきましては引き続き事前参加受付を行います。ぜひとも、ご参加ください。

○参加費

非会員1日のみ(含 シンポジウムのみ):1000円
非会員両日:2000円
会員:無料

○タイムスケジュール

12月3日(土)
<自由論題>
10:00-10:40 玉井建也(東京大学)・吉田正高(東北芸術工科大学)「1970年代初頭の自主制作アニメの取り組みと文化的状況―『つるのすごもり』に着目して―」
10:40-11:20 花岡敬太郎(明治大学大学院)「戦後ヒーロー像の変遷に見る、日本人の「戦争」への問題意識―『ウルトラマン』『仮面ライダー』を中心に―」
<テーマ発表>
11:20-12:00 池田拓生(首都大学東京大学院)「観光者創造観光における観光者の主体性」
13:00-13:40 牧和生(青山学院大学大学院)「オタク文化における共感という解釈について」
13:40-14:20 永田大輔(筑波大学大学院)「「第三のメディア」としてのOVAとオタク―八十年代のアニメ雑誌から」
<会長挨拶>

14:40-14:50 吉田正高(東北芸術工科大学)

<シンポジウム>14:50-17:10

「『東方Project』が可能にしたもの ―プラットフォームとしての<東方>」

14:50~15:00 趣旨説明・司会 七邊信重 (東京工業大学)

15:00~16:20 発表
DNA (D.N.A. Softwares)
有馬啓太郎 (日本ワルワル同盟)
島村純平 (東方紅楼夢)
小此木哲朗 (一迅社)

16:30~17:10 ディスカッション
ZUN (上海アリス幻樂団)
DNA
有馬啓太郎
島村純平
小此木哲朗

18:30より懇親会を予定しております。

12月4日(日)
<テーマ発表>
10:00-10:40 七邊信重(東京工業大学)「日本のマンガ/ゲーム産業の比較制度分析――インディーズとメジャーの分業関係に注目して」
10:40-11:20 三宅陽一郎(IGDA日本)「日本のアニメーションにおける人工知能の描かれ方」
11:20-12:00 中川譲(日本映画大学)「「オタク」の用いられ方についての量的調査―新聞記事を題材に「オタク」の大衆化を考える―」

<シンポジウム>

13:30-17:00 「オタクである覚悟」
登壇者(発表順):
・宇田川岳夫(フリンジカルチャー研究家)
・永山薫(漫画評論家、作家)
・三崎尚人(同人誌研究家、まんが評論家)
・伊藤剛(漫画評論家、東京工芸大学准教授)
司会:吉田正高(東北芸術工科大学)

○2011年コンテンツ文化史学会大会実行委員会

実行委員長:玉井建也(東京大学)
顧問:出口弘(東京工業大学)
委員:井上明人(国際大学)
委員:大橋正司(東京大学院)
委員:樺島榮一郎(相模女子大学)
委員:こさささこ(クリエーター)
委員:小山友介(芝浦工業大学)
委員:研谷紀夫(東京大学)
委員:中村晋吾(早稲田大学院)
委員:東健太郎(東京大学院)
委員:七邊信重(東京工業大学)
委員:堀内淳一(学習院大学)
委員:吉田正高(東北芸術工科大学)

例会に向けて:その2 脱オタ

 その2です。化物語を流しながら書いています。ガハラさんになら蹴られてもいいレベルです。さて、ここ数日、ようやく会長がTwitterで12日(土)に開催される例会の宣伝をはじめています。例えばこのような感じです。

【拡散希望】合言葉は「オタクmeetsファッション」☆ 司会のオレは一体どんな服装で参加すべきか、マジで悩むぜ! コンテンツ文化史学会2011年第2回例会「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」のお知らせ #jachs http://bit.ly/oOpX1v
http://twitter.com/#!/yoshidamasataka/status/132665728259198976

 分かりますか?このオタクの微妙な心情。その昔、東大時代の吉田会長のデスクに、私はよく遊びに行っていました。今は亡き、オフィスのような某部屋です。今でも、あのビルの2階にある店でカレーをたまに食べます。先日はカレー素麺を食べましたよ。話がそれましたが、その際、適当に本棚に置いてある研究書や漫画をぺらぺらめくって読んでおりまして、その中にこのような1冊がありました。その名も『脱オタクファッションガイド』。そう。オタクとファッションというのは延長線上にも同じ領域にもあるのではなく、オタクから脱しないとたどり着けないという認識が持たれるのです。『げんしけん』で服屋に入るだけでドキドキしてしまう斑目の気持ちも同じです!あの時の『アフタヌーン』を読んで、大きく頷いた人々は友達です。私たちの学会でファッションを取り上げることの違和感は、あの時の斑目に濃縮されていると言っても良いぐらいです。

 しかし、冷静になりましょう。ファッション研究は素人の私ですが、少しは勉強をしようと遠藤英樹さんの『現代文化論』を手に取りました。そこに書かれていることを要約すると「ファッションは記号である」、そして「「大きな物語」の崩壊以後、ファッションは多様化している」の2点でしょうか。つまり、オタクである会長が、今度の例会でどのような格好をしてこようとも、そこに記号的な意味を見出せば良いのです。ネルシャツをズボンの中にピッチリ入れてきたら、それはそれで見守ってあげましょう。それもファッションです。会長のために付記しておくとネルシャツを装備したり、ズボンにシャツを入れた会長を見たことはありません。個人的な要望を書くと、紋付き袴ぐらいで来てください。会長。

 さて、本学会は「コンテンツ」を掲げつつも、「文化史」も冠している学会です。時や場所が変わればファッションの意味づけも大きく変わる。そのことは自明でありながらも、精査していく必要性は大きく存在します。また、同時に前述のようにポストモダンにおいてファッションの多様性を見出すことが出来るのであれば、近代化の過程で見出せるものは何か。そのようなことについて、聞いている我々に考える手掛かりを与えてくれると思われるのが一人目の発表者である青木淳子さんの「近代皇族ファッションのイメージ―軍服とドレス」でしょう。

 というところで、終わります。続きはその3です。まだ、何も考えていません。

脱オタクファッションガイド

現代文化論: 社会理論で読み解くポップカルチャー

げんしけん(1) (アフタヌーンKC (1144))

化物語 ひたぎクラブ 【通常版】 [DVD]

例会に向けて:その1 ファッションを考える

さて、久しぶりの更新です。以前の更新日付が夏コミ後ですので、季節がめぐり過ぎております。あっという間に第2回例会、そして今年の大会が近付いてまいりました。今年、私は例会および大会のコーディネートを務めているため、まずは近付いてきた例会について少し文章を書こうと思い立ったわけです。今日はまんがの日だから、と買ってきたSKET DANCEの新刊を脇に置いてください。そう、ヒメコの話は後にしましょう。私はもう読みましたが。

今度の例会のタイトルは「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」です。コンテンツ文化史学会がファッションを!?と違和感を覚える方は多いでしょう。いつぞやの委員会で会長が「玉井くん、次はファッションだね」と言いだした時には私もそう思いました。世間からはオタクな学会と見られていることは、何となく自覚していますし、委員の多くがオタクであることも間違いないでしょう。念のため付記しておくとオタクでない人もいますが、概ねオタクです。しかし、学術団体であることも事実です。実は委員会では、あまりオタクな話はしませんし、結構、悩みながら色々と物事を進めています。ですので、ファッションを学術として、そして本学会なりに取り上げてみようではないか、となったわけです。

ここから各発表者へ個別の依頼を進めていくわけですが、それは事務的な話です。ファッションをどう考えるか、この点が我々には大きな課題であることを深く考える必要があります。もちろん発表者のお三方は常に考えられているわけですから、改めて考える必要はないのかもしれません。しかし、私たちにとってファッションとは、服を着る、という無意識化された日常生活の行動の中に無自覚に組み込まれたものである。それが強く認識されます。

当初は、例えば「クール・ジャパン」戦略の中で、アニメやマンガ・ゲームなどのエンターテイメント・コンテンツとともにファッションも取り上げられており、我々の学会が普段、取り上げている分野と学術的にも密接な関係性を見出すことができるのではないかと考えていました。甘い。甘いですね。それはこれから開拓すべき点でした。学会誌5号で山﨑鎮親先生に『「かわいい」の帝国—モードとメディアと女の子たち』の書評を書いていただきましたが、この例会とともに今後も考えていく必要のある分野であることを自覚しました。

というところで「その2」に続きます。多分。

「かわいい」の帝国

SKET DANCE 21 (ジャンプコミックス)

コンテンツ文化史学会2011年大会「オタク・ファン・マニア」のお知らせ(第1報)

コンテンツ文化史学会では、来る12月3日(土)、4日(日)に第3回大会「オタク・ファン・マニア」を開催いたします。こちらは事前に参加登録を行う予定です。準備が整いましたら、お知らせいたします。

○趣旨説明

本学会は、2009年度に第1回大会「アマチュア文化とコンテンツの未来」、2010年度に第2回大会「拡大するコンテンツ」を開催した。プロ・アマチュアなどを問わず変貌するコンテンツの創作状況や発表・交流の「場」、さらには研究者自身の方法論的問題をテーマとし、同時代的なコンテンツ作品およびそれに関連する文化的状況についてのシンポジウム・基調講演・自由発表がおこなわれた。
2回の大会は、それぞれ創作者や創作の場に関する研究の成果が報告された。これに対し、第3回大会は、「オタク・ファン・マニア」と題し、消費者や評価者の歴史や文化、こうしたユーザー・コミュニティがコンテンツ文化や産業に果たした(果たしている)歴史的・社会的役割などをテーマとした第3回大会を開催する。デジタル技術の発達と集合知の集積に伴い、個人の情報創出・発信力は著しく高まり、コンテンツの価値や意味の創出に、受け手側が参与する傾向が強まっている。こうした社会的状況における、オタクやファン、マニアたちの多種多様な活動、たとえば、同人誌即売会やニコニコ動画での作品発表、聖地巡礼、コスプレなど――をどのように学術的に分析するか。本大会では、会員をはじめとする研究者たちによる活発な発表と議論を歓迎する。

【概要】

○大会テーマ:

「オタク・ファン・マニア」

○開催日:

2011年12月3日(土)・4日(日)

○場所:

東京大学工学部2号館92B教室

○タイムスケジュール

12月3日(土)
<自由論題>
10:00-10:40 玉井建也(東京大学)・吉田正高(東北芸術工科大学)「1970年代初頭の自主制作アニメの取り組みと文化的状況―『つるのすごもり』に着目して―」
10:40-11:20 花岡敬太郎(明治大学大学院)「戦後ヒーロー像の変遷に見る、日本人の「戦争」への問題意識―『ウルトラマン』『仮面ライダー』を中心に―」
<テーマ発表>
11:20-12:00 池田拓生(首都大学東京大学院)「観光者創造観光における観光者の主体性」
13:00-13:40 牧和生(青山学院大学大学院)「オタク文化における共感という解釈について」
13:40-14:20 永田大輔(筑波大学大学院)「「第三のメディア」としてのOVAとオタク―八十年代のアニメ雑誌から」
<シンポジウム>
14:40-17:00 「『東方Project』が可能にしたもの――プラットフォームとしての<東方>」(仮)
登壇者現在調整中
12月4日(日)
<テーマ発表>
10:00-10:40 七邊信重(東京工業大学)「日本のマンガ/ゲーム産業の比較制度分析――インディーズとメジャーの分業関係に注目して」
10:40-11:20 三宅陽一郎(IGDA日本)「日本のアニメーションにおける人工知能の描かれ方」
11:20-12:00 中川譲(日本映画大学)「「オタク」の用いられ方についての量的調査―新聞記事を題材に「オタク」の大衆化を考える―」

<シンポジウム>

13:30-17:00 「オタクである覚悟」
登壇者(発表順):
・宇田川岳夫(フリンジカルチャー研究家)
・永山薫(漫画評論家、作家)
・三崎尚人(同人誌研究家、まんが評論家)
・伊藤剛(漫画評論家、東京工芸大学准教授)
司会:吉田正高(東北芸術工科大学)

○2011年コンテンツ文化史学会大会実行委員会

実行委員長:玉井建也(東京大学)
顧問:出口弘(東京工業大学)
委員:井上明人(国際大学)
委員:大橋正司(東京大学院)
委員:樺島榮一郎(相模女子大学)
委員:こさささこ(クリエーター)
委員:小山友介(芝浦工業大学)
委員:研谷紀夫(東京大学)
委員:中村晋吾(早稲田大学院)
委員:東健太郎(東京大学院)
委員:七邊信重(東京工業大学)
委員:堀内淳一(学習院大学)
委員:吉田正高(東北芸術工科大学)

コンテンツ文化史学会2011年第2回例会「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」のお知らせ(参加登録受付開始)

コンテンツ文化史学会では、来る11月12日(土)に2011年第2回例会「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」を開催いたします。参加ご希望の方はお手数ですが参加申込フォームよりお申込みください。

【概要】

○「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」

「クールジャパン」における戦略の一つとしてファッションが取り上げられるのは、日本の文化としての歴史性がその背景にあることは指摘できるであろう。また、国家的戦略とは別にファッションはマンガ・アニメ・ゲームといったエンターテイメント・コンテンツのみならず多くの文化に双方向的に影響を与えていることも指摘できる。しかし、無意識に「装う」ことの多い我々の日常生活の中で、その意義性についてコンテンツをも含めたレヴェルでの学術的な問いかけは少ない。したがって、本学会では実態・イメージを問わず「装い」という行為・文化がどのような歴史性を見せるのかといった点を踏まえて、本例会を開催する。

○参加申込フォーム:

http://www.contentshistory.org/event_entry/

当日参加につきましては申込の状況に応じアナウンスさせていただきますので、こまめに学会ウェブサイトをご確認くださいますよう、お願い申し上げます。なお終了後に懇親会開催を予定しております。こちらもあわせてご参加ください。

○開催日:

2011年11月12日(土)

○場所:

文化学園ファッションリソースセンター視聴覚講義室
東京都渋谷区代々木3丁目22番1号 文化学園 遠藤記念館(F館)地下1階

○資料代

500円(会員は無料)

○司会

吉田正高(東北芸術工科大学)

○発表者

青木淳子(東京大学大学院学際情報学府博士後期課程)「近代皇族ファッションのイメージ―軍服とドレス」
中村仁(東京大学大学院情報学環特任講師)「ファッションと行政」
渡辺明日香(共立女子短期大学生活科学科准教授)「<ファッション>のオルタナティブとしてのストリートファッション」

○タイムスケジュール

13:00-13:10 趣旨説明
13:10-13:50 青木淳子
13:50-14:00 休憩
14:00-14:40 中村仁
14:40-15:20 渡辺明日香
15:20-15:30 休憩
15:30-16:30 総合討論
  • 共催:共同研究「ファッション分野における政策的支援に関する研究」
  • 後援:服飾文化共同研究拠点/文化学園大学文化ファッション研究機構