2010年第2回例会開催のお知らせ(第1報)

第2回例会「ゲーム産業は、いかにして成立しえたのか――アメリカ、日本…草創期に何が生じたのか」

本年度2回目の例会を下記の要領で開催いたします。今回も前回と同様、事前参加登録を行う予定です。こちらの登録ページは後日告知させていただきます。

○概要

ゲーム産業の成立要因には、いくつもの謎が隠されている。アメリカでは1980年代前半に、コンピュータ・ゲームのビジネスが崩落(いわゆる「アタリショック」)したのはなぜなのか?なぜ、日本は世界に先んじてゲーム産業を大きく発展させることができたのか?ヨーロッパ、アメリカ、日本、韓国、中国…それぞれの国でゲーム産業が成長した時期に10年以上のズレが生じたのはどうしてなのか?また、インドや、南米などで未だに産業が成立し得ていないのはなぜなのか? こうした問題について統一的な答えはまだない。
今回の例会では、これらの疑問にアプローチを試みる、研究者、開発者、在野の研究者などを招きこの問題について考えていきたい。

○日時

10月23日(土) 13時開場、13時20分開始

○場所

キャンパスイノベーションセンター東京 2F多目的室2 (JR田町駅近く)
http://www.cictokyo.jp/index.html

○参加費

500円(会員は無料)

○司会

吉田正高 (東北芸術工科大学)

○発表者

樺島栄一郎 (相模女子大学)
米光一成 (立命館大学)
井上明人 (国際大学GLOCOM)

○タイムスケジュール

13:20-13:40 趣旨説明
13:40-14:20  樺島栄一郎 (相模女子大学)
14:20-14:30 休憩
14:30-15:10 米光一成 (立命館大学)
15:10-15:50 井上明人 (国際大学GLOCOM)
15:50-16:10 休憩
16:10-16:40 総合討論

賛助会員からのお知らせ

本学会賛助会員のSCIVONE様から下記の情報をいただきました。本件に関するお問い合わせは学会ではなくSCIVONE様にお願いいたします。

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JAniCA共同開発、ジブリで生まれたアニメーター専用ストップウォッチ、iPhoneアプリで復刻

http://www.scivone.com/info/2010/201008003.html

サイフォン合同会社(本社:東京都三鷹市、代表社員兼CEO:宮野耕一、代表社員兼CCO:大橋正司、以下サイフォン)および一般社団法人 日本アニメーター・演出協会(事務局:東京都杉並区、代表理事:山崎理)は、日本のアニメーション制作に特化した1/24秒・1/30秒計測ストップ ウォッチiPhoneアプリ「JAniCA Watch 1/24秒計ストップウォッチ」(税込価格350円)の提供を、2010年8月26日よりApp Storeにて開始いたしました。本アプリは1993年に、当時、株式会社スタジオジブリで映画「海がきこえる」の制作に演出助手として参加されていた演 出家、村田和也氏らを中心として特注されたアナログ式ストップウォッチの復刻版です。

JAniCA Watchとは

日本のアニメーションは24コマ単位で制作されていますが、1/24秒単位でモーションのタイミングを計測できるストップウォッチは市販されていま せん。1993年に、当時、株式会社スタジオジブリで「海がきこえる」の制作に演出助手として参加されていた演出家、村田和也氏らを中心として特注された 実機のみが存在していますが、部品の入手や職人の手配が難しく、現在では生産が不可能な状態が続いています。

この度、業界内での強い要望にお応えし、一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)との共同開発により、上記ストップウォッチを iPhoneアプリとして復刻しました。1秒24コマ、日本の標準的なタイムシートに合わせて1周で6秒を計測する、日本のアニメーション制作に特化した ストップウォッチです。また、Flash・Web・VP用映像などの制作でお使い頂けるよう、30コマ単位での計測も可能です。本アプリでは、前述のアナ ログ式アニメーター用ストップウォッチで使われた文字盤を、開発者の村田氏のご厚意により復刻しました。

JAniCA Watchの特徴

タッチパネル式インターフェイスでは画面を見なければ操作ができません。JAniCA Watchではこの欠点を克服するため、片手で使っても両手で使っても、見ても見なくても使えるよう、一般的なボタンを一切排除しました。また、リソース が限られているiPhone/iPod touchでは、微妙な誤差の発生が問題となっていました。連打を行ってもタイミング計測に影響が出ないよう、1/24秒、1/30秒、いずれの計測時に おいても軽快なレスポンスを実現しています。

JAniCAとの共同開発について

大部分の日本のアニメーターは、制作会社に正社員として雇用されていません。参加する作品によっていろいろなスタジオに所属する形態が一般的です。 本アプリは、そんなアニメーターが持ち歩ける、アニメーション制作のためのツールです。これまで、日本のアニメ業界の中でコンピュータの導入が早かった作 業工程では様々な統合アプリケーションが開発・販売されており、制作会社・スタジオ単位での導入は進みましたが、演出・原画・動画を担当する個人のアニ メーターが、個人で使用するソフトウェア群はありませんでした。本共同開発プロジェクトは、そんな個人のアニメーターの視点に立ち、演出・作画の実業務に 対して便利に使え、しかし、お財布にやさしいツールを開発することで、日本のアニメーションのクオリティアップに貢献することを目的として始まった一般社 団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)との共同開発プロジェクトです。今後も様々なツールの開発を継続して参ります。

JAniCA Watchの概要

タイトル JAniCA WAtch
対応機種 iPhone OS 3.1.3以上を搭載した、iPod touch 2G、iPhone 3G、iPhone 3GS、iPhone4(iOS4およびRetinaディスプレイ対応済)
必要な能力の関係で、初代iPod touchはサポートしておりません。ご注意ください。
国内販売価格 350円(税込)
言語対応 英語、日本語

JAniCA Watch 製品ページ

http://www.scivone.com/iphoneapp/janicawatch/

App Store URL

http://itunes.apple.com/jp/app/id388187488?mt=8

JAniCA Watch インタフェース画像

以下より、フルサイズでダウンロードいただけます。
JAniCA Watch スクリーン参考画像
○本件に関するお問い合わせ
サイフォン合同会社
〒180-0006
東京都武蔵野市中町2-1-9
I.G本社ビル 1F
Tel/Fax. 0422-53-9523

一般社団法人 日本アニメーター・演出協会(JAniCA)
〒166-0004
東京都杉並区阿佐谷南2-14-4
阿佐ヶ谷WAOビル3階
http://www.janica.jp/

IGDA日本 同人・インディーゲーム部会 第7回研究会(SIG-Indie7)のお知らせ

本学会も後援として参加しておりますIGDA日本 同人・インディーゲーム部会(SIG-INDIE)第7回研究会をお知らせいたします。ご都合のつく方はぜひご参加ください。

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IGDA日本 同人・インディーゲーム部会 第7回研究会(SIG-Indie7)
「実践事例から学ぶプロデュース・PR術ー手にとってもらえるテクニックー」

http://www.igda.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=348

IGDA日本(国際ゲーム開発者協会日本) 同人・インディーゲーム部会(SIG-Indie)は、第7回研究会を2010年9月11日(土)に開催いたします。

今回は、「同人・商業ゲームの開発・販売・流通に携わる企業の方はどういう仕事をしているのか」、「作品を多くの人に遊んでもらう、手にとってもらうにはどうすればいいか」、また、「起業するにはどうしたらいいか」といったことをテーマに、同人ソフトや商業ゲームの開発・販売・流通の現場に近い方々に講演していただきます。「作品をもっと多くの方に手にとってもらいたい」と思う方も、「作品のPRノウハウを吸収したい」と思う方も、「商業デビューしたい」と希望する方も、それぞれの立場から何か得られるものがあれば幸いです。

■日時 :2010年9月11日(土) 13:30-17:30(受付時間13:00-) 懇親会 18 : 00-
■場所 UDXマルチスペース(東京フードシアター5+1) http://www.foodtheater.jp/
アクセス http://www.foodtheater.jp/access.html
■主催 :国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本) http://www.igda.jp/
■共催 :UDXオープンカレッジ http://www.icic.jp/workshop/
■後援:NTT都市開発株式会社/鹿島建設株式会社/ダイビル株式会社/株式会社クロスフィールドマネジメント/株式会社新産業文化創出研究所/コンテンツ文化史学会
■定員 :120名 (ゲームに関心のある方であれば、どなたでも参加できます)
■参加費:研究会のみ 1,500円(入場券チケットを購入して下さい)
研究会および懇親会の両方に参加 5,000円
(全席自由チケットを購入して下さい)

■申し込み期間: 2010/8/27(金)10:00 – 2010/9/9(木)18:00
■申し込み方法:
※チケットの販売開始は、「e+」というチケット販売代理システムを利用して行います。

詳しくは、下記のページをご覧下さい。
http://www.igda.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=348

◎プログラム

第1部

13:30 – 14:00
樺島榮一郎 (相模女子大学)
「日本のポピュラー音楽に見るインディーズの成立条件」
http://www.sagami-wu.ac.jp/

<休憩>

第2部

14:10 – 14:40
鮎澤慎二郎 (株式会社虎の穴 クリエイタークリエイト)
「インディーズ作品だからこそ出来る事」(仮)
http://www.toranoana.jp/

14:40 – 15:10
山本大輔 (もえCDプレス、(有)ブルーレイ 統括部長)
「同人ゲーム制作の支援からの四方山話2」
http://www.moe-cd.com/

<休憩>

第3部

15:20 – 15:50
高野恵介 (㈱テイジイエル企画 営業部 部長)
「商業視点から見た、同人と商業の違い」(仮)
http://www.tgl-kikaku.co.jp/

15:50 – 16:20
寺月恭一 (FLAT)
http://flat-software.com/

<休憩>

第4部

16:30 – 17:30
ディスカッション

18:00 – 20:00
懇親会 - UDXマルチスペース(東京フードシアター5+1) セミナーと同じ会場です

コミックマーケット78参加のお知らせ

下記の日程でコミックマーケット78に参加いたします。お近くを通りかかった際にはお立ち寄りください。

【日  時】 2010年8月15日(日)
【場  所】 東京有明ビッグサイト
【サークル名】 コンテンツ文化史学会
【配  置】 東N-03a
【頒 布 物】 『コンテンツ文化史研究』2号・3号
【価  格】 各2000円
【搬 入 数】 各20~30部ほど

コンテンツ文化史学会第2回大会発表論文募集のお知らせ

コンテンツ文化史学会では、来る11月20日(土)、21日(日)に第2回大会「拡大するコンテンツ」を開催いたします。

○趣旨説明

本学会は2009年度に第1回大会「アマチュア文化とコンテンツの未来」を開催した。この大会では、変貌するコンテンツ制作とその発表の「場」を考えるべく、アマチュアが創作する音楽、ゲーム、ファッションについて精力的考察を行ってきた研究者が成果発表を行った。また、アマチュアのクリエイタ―が創作・交流を行う場を提供している関係者を迎え、パネルディスカッションを開いた。

さらに2010年にはプロとして活躍するコンテンツクリエーターを迎えて、東京国際アニメフェア2010にて、シンポジウム「変容するコンテンツ文化とクリエイター -進化するアニメ、ゲーム、ノベルの可能性-」を開催し、自らを取り巻く制作環境の変遷や創作活動の源泉を聞き、今後のコンテンツ文化の発展の可能性や方向性について議論した。

以上を踏まえて、本学会は「拡大するコンテンツ」と題し、プロ・アマチュアなどを問わず変貌するコンテンツの創作状況や発表・交流の「場」、さらには研究者自身の方法論的問題をテーマとした第2回大会を開催する。同時代的なコンテンツ作品およびそれに関連する文化的状況をいかに分析するか。本大会が、今後のコンテンツ文化史への議論の礎のなることを期待する。

【概要】

○大会テーマ:

「拡大するコンテンツ」

○開催日:

2010年11月20日(土)・21日(日)

○場所:

東京大学工学部2号館93B教室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_18_j.html

○研究発表の種類と時間

・研究発表は以下の2種類があります。両方ともに口頭発表になります。

1:テーマ発表
2:自由論題発表

・テーマ発表は大会テーマ「拡大するコンテンツ」に関連する発表になります。
・自由論題発表は大会テーマ以外でコンテンツ文化史に関連する研究発表になります。
・発表時間は2種類とも質疑応答を含めて30分といたします。
・発表申込は1人につき1種類、1報告のみです。
・なお自由論題において大会テーマとは別のテーマ立てによる企画セッションとしての申込も可能です。一つのセッションの司会者・発表者をまとめた上で代表者が応募してください。

○発表申込方法:

・発表申込は本学会会員に限ります。連名で申し込む場合は第一発表者が会員である必要があります。
・報告を希望される方は、所属機関・氏名・報告論題・発表原稿(8000字以内)を2010年8月30日必着でウェブサイトの投稿フォームよりお送りください。
※投稿フォーム: http://www.contentshistory.org/journal/contribution_form/

・採否は、9月末までにご連絡いたします。
・なお投稿される発表原稿は本学会の執筆要綱に準拠いたします。執筆要綱を守られていない場合は受け付けないのでご注意ください。
・採択された原稿は、当日配布の予稿集に掲載いたします。
・学会誌『コンテンツ文化史研究』では、大会特集コーナーを組み、大会で発表された論文の投稿を受け付ける予定です。

○2010年コンテンツ文化史学会大会実行委員会

実行委員長:七邊信重(東京工業大学)
委員:井上明人(国際大学)
委員:今井信治(筑波大学院)
委員:大橋正司(東京大学院)
委員:樺島榮一郎(相模女子大学)
委員:こさささこ(クリエーター)
委員:小山友介(芝浦工業大学)
委員:玉井建也(東京大学)
委員:中村仁(東京大学)
委員:中村晋吾(早稲田大学院)
委員:東健太郎(東京大学院)
委員:吉田正高(東北芸術工科大学)

○連絡先:

〒990-9530山形市上桜田3-4-5東北芸術工科大学デザイン工学部
メディアコンテンツデザイン学科 吉田正高研究室
TEL:023-627-2059

『コンテンツ文化史研究』3号のお知らせ

遅れておりました『コンテンツ文化史研究』3号が出ます。今度の例会に合わせての発行となりますので、例会に参加される会員の皆様にはいち早くお渡しいたします。その他の会員の方は事務局から発送いたします。

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『コンテンツ文化史研究』3号目次

<インタビュー>

本田透氏インタビュー

<自由投稿論文>

七邊信重「「同人界」の論理―行為者の利害-関心と資本の変換―」

〈特集「コンテンツと場所」〉

特集「コンテンツと場所」にあたって

〈依頼論文〉

玉井建也「物語・地域・観光―「稲生物怪録」から『朝霧の巫女』、そして「聖地巡礼」へ―」

〈投稿論文〉

岡本健「コンテンツ・インデュースト・ツーリズム―コンテンツから考える情報社会の旅行行動―」
今井信治「コンテンツがもたらす場所解釈の変容―埼玉県鷲宮神社奉納絵馬比較分析を中心に―」

<参加記>

三宅陽一郎「IGDA日本代替現実ゲーム部会 第一回研究会「ARG入門:体験型エンタテインメントの現在と未来」参加記―新しいコンテンツの展開の形  ARG (Alternate Reality Game) ―」

<書評>

山口浩「出口弘・田中秀幸・小山友介編『コンテンツ産業論―混淆と伝播の日本型モデル―』」

<第二回例会の記録>

<二〇〇九年度コンテンツ文化史学会総会の記録>

2010年第1回例会「趣味文化研究の作法」のお知らせ(参加登録受付開始)

下記の要領で2010年第1回例会「趣味文化研究の作法」を開催いたします。参加は事前登録制となっております。お手数ですが参加申込フォームより登録をお願いいたします。

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第1回例会「趣味文化研究の作法」

概要

コンテンツの消費や生産を含む、いわゆる「趣味文化」一般を、「私語り」や「主観的印象論」、あるいはデータなき「誇大理論」に陥らずに、いかに調査・研究していくかを考えることは、コンテンツ研究を学問として成立させる上でも重要な課題であろう。今回の例会では、同人誌製作者や鉄道ファンについて、質的・量的研究を行って来られた、3人の研究者の方に、これまでの研究成果についてご発表いただく。その上で、趣味文化についてどういった問いを立てられたか、研究対象をどういう理論的関心に基づいて構成したか、いかに回答者やインフォーマント(情報提供者)を探し出したか、先行研究をどのように集めたか、いかなる枠組みを用いて分析を行ったか、といった課題について、フロア全体で議論を行う。趣味文化の経験的研究にまつわる実践的・理論的問題について、さまざまな方々と情報交換ができれば幸いである。

参加申込フォーム

http://www.contentshistory.org/event_entry/
当日参加につきましては申込の状況に応じアナウンスさせていただきますので、こまめに学会ウェブサイトをご確認くださいますよう、お願い申し上げます。

日時:

6月26日(土)12時半開場、13時開始

場所:

キャンパスイノベーションセンター東京 2F多目的室2 (JR田町駅近く)
http://www.cictokyo.jp/index.html

参加費:

500円(会員は無料)

司会:

七邊信重(東京工業大学エージェントベース社会システム科学研究センター)

発表者:

浅野智彦 (東京学芸大学)「趣味縁への量的調査によるアプローチ」
玉川博章 (メディア開発綜研)「コミックマーケットにおける調査アプローチの課題」
小山友介 (芝浦工業大学)「日本社会内の創作者の「厚み」をしらべる」

タイムスケジュール

13:00-13:20 趣旨説明(七邊)
13:20-14:00  浅野智彦(東京学芸大学) 「趣味縁への量的調査によるアプローチ」
14:00-14:10 休憩
14:10-14:50 玉川博章(メディア開発綜研) 「コミックマーケットにおける調査アプローチの課題」
14:50-15:30 小山友介(芝浦工業大学) 「日本社会内の創作者の「厚み」をしらべる」
15:30-15:40 休憩
15:40-16:40 総合討論

2010年第1回例会「趣味文化研究の作法」のお知らせ(第1報)

下記の要領で2010年第1回例会「趣味文化研究の作法」を開催いたします。昨年と同様に事前登録制を行う予定です。こちらの登録ページは後日告知させていただきます。

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第1回例会「趣味文化研究の作法」

概要

コンテンツの消費や生産を含む、いわゆる「趣味文化」一般を、「私語り」や「主観的印象論」、あるいはデータなき「誇大理論」に陥らずに、いかに調査・研究していくかを考えることは、コンテンツ研究を学問として成立させる上でも重要な課題であろう。今回の例会では、同人誌製作者や鉄道ファンについて、質的・量的研究を行って来られた、3人の研究者の方に、これまでの研究成果についてご発表いただく。その上で、趣味文化についてどういった問いを立てられたか、研究対象をどういう理論的関心に基づいて構成したか、いかに回答者やインフォーマント(情報提供者)を探し出したか、先行研究をどのように集めたか、いかなる枠組みを用いて分析を行ったか、といった課題について、フロア全体で議論を行う。趣味文化の経験的研究にまつわる実践的・理論的問題について、さまざまな方々と情報交換ができれば幸いである。

日時:

6月26日(土)

場所:

東京工業大学田町キャンパス

参加費:

500円 (予定、会員は無料)

司会:

七邊信重 (東京工業大学エージェントベース社会システム科学研究センター)

発表者:

浅野智彦 (東京学芸大学)
玉川博章 (メディア開発綜研)
小山友介 (芝浦工業大学)

『デジタルゲームの教科書』のお知らせ

本学会の委員も参加しております『デジタルゲームの教科書』が刊行されます。ご興味がございましたら、ぜひ手にお取りください。なおamazonでの予約も開始しております。

http://www.amazon.co.jp/dp/4797358823

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ゲーム業界はどのように形成され、どのような状態にあり、そしてどこへ向かうのか。デジタルゲームの過去、現在、そして来るべき未来を俯瞰。ゲームの産業、カルチャー、そしてテクノロジーにまつわる24テーマを、各分野のオーソリティが鋭く論じます。ゲーム業界に関わる人、そして業界を志す人のための必読書です。

『デジタルゲームの教科書 知っておくべきゲーム業界最新トレンド』

著者:  デジタルゲームの教科書制作委員会

スーパーバイザー: 松井悠 / 新清士 / 小山友介 / 池谷勇人 / 記野直子/ 中村彰憲 / 佐藤カフジ / 岩間達也 / 徳岡正肇 / 小野憲史 / 中田さとし/ 藤本徹 /  鴫原盛之 / 七邊信重 / 三宅陽一郎 / 八重尾昌輝 / 大前広樹/ 藤原正仁

A5判 536ページ 1色 並製
ISBN: 978-4-7973-5882-7
定価:  2,380円(本体)+税

■内容

第1章  ゲーム産業の全体像
第2章  ゲームが消費者に届くまで
第3章  ゲームとゲーム産業の歴史
第4章  転換期を迎える国内ゲーム市場
第5章  北米ゲーム市場
第6章  アジア圏のゲームシーン(韓国・台湾・中国・東南アジア)
第7章  ネットワークゲームの技術
第8章 PCゲームとオンラインゲームの潮流
第9章  アイテム課金制による無料オンラインPCゲーム
第10章  ソーシャルゲーム
第11章  携帯ゲーム
第12章  日本タイトルの海外へのローカライズ
第13章  海外産のゲームの日本展開における課題
第14章  シリアスゲーム
第15章  デジタルゲームを競技として捉える「e-sports」
第16章  アーケードゲーム業界の歴史と現況
第17章  ゲーム業界に広がるインディペンデントの流れ
第18章  ノベルゲーム
第19章  ボードゲームからデジタルゲームを捉える
第20章 ARG(Alternate Reality Game)
第21章  ミドルウェア
第22章  プロシージャル技術
第23章  デジタルゲームAI
第24章  ゲーム開発者のキャリア形成

東京国際アニメフェア2010

東京国際アニメフェア2010にて開催される「変容するコンテンツ文化とクリエイター -進化するアニメ、ゲーム、ノベルの可能性-」および「CoFestaシンポジウム~海外を舞台にアニメをつくるという視点~」の2つのシンポジウムに本学会委員が登壇いたします。ぜひご覧ください。

東京国際アニメフェア2010公式サイト:http://www.tokyoanime.jp/ja/

変容するコンテンツ文化とクリエイター -進化するアニメ、ゲーム、ノベルの可能性-

公式URL:http://www.tokyoanime.jp/event/view_symposium.php?id=10&time_id=1

日時:03月25日(木) 10:30 – 12:00
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)607・608会議室(シンポジウム)
主催:コンテンツ文化史学会

内容

「コンテンツ文化史学会」は、多様なコンテンツを「文化史」という枠組みを用いて包括的に研究していこうという趣旨のもと、2009年に設立された全く新しい学会です。本シンポジウムでは、2000年代に入り、メディアの革新的な進化によってコンテンツ制作を取り巻く環境が急速な変化を強いられている現状において、それらを巧みに使いこなす先鋭的なコンテンツクリエイターをお招きし、自らを取り巻く制作環境の変遷や創作活動の源泉をお聞きした上で、今後のコンテンツ文化発展の可能性や方向性について議論します。

出演予定者

吉田正高 (コンテンツ文化史学会会長。東北芸術工科大学准教授)
玉井建也 (コンテンツ文化史学会編集委員。東京大学特任研究員)
飯田和敏 (ゲーム作家。『巨人のドシン』、『ディシプリン *帝国の誕生』など)
今井哲也 (漫画家。「ハックス」[『月刊アフタヌーン』連載中]など)
本田 透 (作家、評論家。『電波男』、『ライトノベルの楽しい書き方』、『アーサー帝戦記』など)

CoFestaシンポジウム~海外を舞台にアニメをつくるという視点~

公式URL:http://www.tokyoanime.jp/event/view_symposium.php?id=11&time_id=4

日時:03月26日(金)16:30 – 18:00
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)605・606会議室(シンポジウム)
主催:JAPAN国際コンテンツフェスティバル/経済産業省

内容

「海外を舞台にしたアニメ制作プロダクションの事例」をテーマに取り上げ、人気アニメ『ARIAシリーズ』、『うみものがたり~あなたがいてくれたコト~』の佐藤順一監督をゲストに招き、企画開発からロケーション・ハンティングの制作プロセスを映像資料などを交えてシンポジウムを開催します。世界で最も美しい観光都市ベネチアを舞台に、監督自ら現地へ出向き、入念なロケハンを行った理由やその場所にしかない風俗や文化を取り入れて、世界観を構築する演出術などについて語ってもらいます。国内外問わず、アニメならではの美術背景に隠されたアニメコンテンツの魅力を文化資源の観点からも紐解いていきます。

出演予定者

佐藤順一(アニメーション映画監督)
吉田正高(東北芸術工科大学メディアコンテンツ・デザイン学科 准教授)

モデレーター:
岡本美津子(東京藝術大学大学院映像研究科 アニメーション専攻 教授)