発表者による第1回例会参加記

200906281028000

 

皆様。
編集担当の玉井です。といいますか、第1回例会で発表させていただきました玉井です。

日曜日でハガレンが放送されている時間だというのに足をお運びいただいた皆様、お話いただきました吉田正高会長、土居浩先生、色々と動いていただきました委員の皆様、本当にありがとうございました。おかげさまでこちらの予想をはるかにこえる60名という参加人数を記録いたしまして、例会としては非常に盛会なものになりました。こちらに当日の様子などが掲載されております。

既にネットを見ておりますと
y_miyakeさん
http://blogai.igda.jp/article/30158255.html
横えびさん
http://105.teacup.com/puyo/bbs/2985
伊奈正人先生
http://d.hatena.ne.jp/inainaba/20090630
などいくつかのレポートがあがっており、委員の皆でいそいそと読ませていただいております。そのほかのかたも書きましたよ!とご連絡いただきましたら(本エントリにトラックバックでも可)、にこにこしながら皆で読みにまいります。

というわけで発表者兼裏方でした私も当日を思い出しながら何か書いてみたいと思います。とはいえ当日は発表のレジュメ(50部しか用意していなかった!→あとで委員がコピー)+チラシや誘導用貼紙+ビデオカメラ用三脚+ノートPCとカバンに全部詰め込んで電車に乗ったのですが、あまりにも重過ぎて豊洲駅から会場に到着する前にへばりました・・・。行く前は「東のエデン」や「三月のライオン」の舞台だよな、ちょっと楽しめるかなと思っていましたが、それどころではありません。こちとらだてに運動しないオタク生活を続けてはいないのです。

しかし、委員の皆様がテキパキと動いてくださったので、会場に到着してからは物をカバンから出して「あー」とか思っているうちに設営が終わってしまい、気がついたら開場直前と相成りました。続々と席も埋まって、いよいよ会長挨拶です。細部は省きますけど、この会長挨拶は撮影しておりますので、そのうちYouTubeにあげるつもりです。だから会長はスーツにネクタイだったのです。

「ここに学会のurlが表示されると思います」

とか余計な発言は控えてください。会長!

続きまして土居さんのご報告。昨年の人文地理学会の大会にて私が江戸時代の浅間山の表象イメージに関する発表をし、土居さんがライトノベルに関する発表をなさったのですが、私は自分の発表そっちのけで土居さんのご報告をそれはもう楽しみにし、事前にメールを送り、当日は粘着のように食いついて質問しておりました。そこからの繋がりです。例会での発表はタイムリーに涼宮ハルヒの「エンドレスエイト」を取り上げていただきました。このように瞬発力のある報告には、さすがっ!とレジュメを見て思いました。そのような姿勢は見習わねば。しかし、ハルヒは当日、土居さんも仰っていたように、西宮北口駅前が再開発されます。
http://d.hatena.ne.jp/giolum/20090207
リアル世界を含めての動向も気になるところですが、「遅れてきたら罰金よ、罰金。団員にあるまじき行為だわ」的な発言をハルヒはどこですれば・・・とファンは考えるわけで・・・。

続いて私が発表。これは省きましょう。「かみちゅ!」の舞台である尾道と「朝霧の巫女」の舞台である三次を歴史学的手法で見直し、「場所」と「物語」の関係をあぶりだそうとしてみました。タイトルは事前に出していたものから変更して「「聖地」成立に関する一考察―「物語」と「場所」の連関性―」にしました。もう少し喋りが達者なら良いのですが・・・。

その後は討論です。多くのご質問をいただき本当にありがとうございました。意図せず「異界」がキーワードになって話が展開していきましたが、ライトノベルの異界をどう捉えるのかというのは非常に難しいですね。土居さんも発言されていたように我々にとって異界であっても、登場人物にとっては異界ではない場合も多々あります。『レンタル・マギカ』は異界かどうか。『日帰りクエスト』や『十二国記』は明確に異界が線引きされているが『涼宮ハルヒ』シリーズはどうか。などと皆さんの意見を聞きながら私自身つらつら考えていました。「聖地巡礼」に関しては、皆さんそれぞれにとっての「聖地」があるがゆえに、どう捉えるのかという難しさがあります。「オンラインゲームにおける聖地」というご質問も非常に興味深く、質問されたときはぱっと『Mのフォークロア』や『ソードアート・オンライン』が頭に思い浮かびましたが、受け答えは無難になってしまいました。会場に何名か来られていたゲーム学の方に答えていただきたかった点です。

そんな感じで、初めての例会ということもあり至らない点ばかりだったかと思いますが、それは次回以降に生かしていきたいと考えております。第2回例会は秋に「ライトノベルと文学」(仮)というタイトルで開催いたします。現在、発表者および日程を調整中ですので、決まり次第告知いたします。皆様、本当にありがとうございました。